例によって備忘録です。これから試すところも書いてあります(特にデータ消去)。
データ消去は結構課題ですね。
Windowsなら結構いいソフトがあるとは思うのですが、
ddコマンドで乱数を書いてデータ消去というのをどんなOSのものであってもやりたいことがあります。
そんなときに使えそうな、DBANは古くからありますが、
そもそもLegacyモードでしか起動しないのと、SSDを認識してくれません。困った。
とはいえ大半のBIOSにデータ消去機能が入っていたリハするのですが…たまにないやつがいる。
さてどうしようとなるわけで、そうだ、Ubuntuをインストールして、shred
コマンドで消そうと思いっ立ったのです。
しかしそもそもUbuntuを入れようとするとハマりポイントがいっぱい。
前提条件
この前提条件が違うとうまくいかない可能性があります。特にBIOSとハードウェアが絡んでくるかもしれません。
Ubuntu 18.04.4 LTS Desktop amd64
ソフト | バージョン | 備考 |
---|---|---|
OS | Windows 10 | DVD作成+編集用 |
GPU | NVIDIA Geforce RTX 2070 Super | |
チップセット | Z390M-S01 |
ファイラーを開いてOther Locationsというところを押すとWindowsで使っていたディスクが見えると思います。
ISOをダウンロードします
http://releases.ubuntu.com/18.04.4/
ここからデスクトップ版をダウンロードします
Rufasを使ってUSBに書き込みます
このときDVDでもいいのですが、ハマり回避のためにUSBのほうが良いかと思われます。
というのもGPU付きマシンだとドライバが入ってないという罠があるので、そのまま突き進むとプチ砂嵐になるので、
Windows上からgrub
のテキストファイルを書き換える必要が出てきます。
書き込むときも罠があります。
基本Secure BootがONでCSMもON、UEFIモードでやりたいので、このようにします。
何のことかピンとこない場合は、とりあえず普通にWindows 10を使っている場合、こうなってるはずです。
GPT UEFI(CSM無効)の組み合わせでUSBを作成
GPT UEFI(CSM)無効の組み合わせでUSBを作成します。あとは設定をいじらなくてOKです。
こうするとBIOSの設定がCSM: Enable, Boot: UEFI Only, Secure Boot: Enable1
の状態でインストールできる(Secure Boot Disableにしたほうが良いという説もある)。
あえてレガシーでやりたい場合は
MBR BIOSまたはUEFIで書き込んで、
BIOSの設定がCSM: Disable, Boot: Legacy First, Secure Boot: Disableとかでインストールできるはず…だが、検証した時は時間がなくてよくわからず。
まぁ、このニーズはあまりないんでないかな。というかMSIの場合、Windowsを消さないとどうもLegacyに変えられないっぽい。
USBの内容を書換え
2か所書き換えます。実は前者は不要だと思われます。
マウントされているUSBドライブをのぞくと普通にファイルが見えるので次のファイルを開きます。
先頭の行数と-
と+
はないですが、diffっぽい形式で書いてます。
要はquiet splash
をnomodeset
に書き換えます。
isolinux/txt.cfg
5 - append file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper initrd=/casper/initrd quiet splash --- 5 + append file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper initrd=/casper/initrd nomodeset --- 9 - append file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper only-ubiquity initrd=/casper/initrd quiet splash --- 9 + append file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper only-ubiquity initrd=/casper/initrd nomodeset --- 13 - append boot=casper integrity-check initrd=/casper/initrd quiet splash 13 + append boot=casper integrity-check initrd=/casper/initrd nomodeset ---
こちらも同じ要領で書き換えます
boot/grub/grub.txt
16 - linux /casper/vmlinuz file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper quiet splash --- 16 + linux /casper/vmlinuz file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper nomodeset --- 21 - linux /casper/vmlinuz file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper only-ubiquity quiet splash--- 21 + linux /casper/vmlinuz file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper only-ubiquity nomodeset --- 26 - linux /casper/vmlinuz file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper only-ubiquity quiet splash oem-config/enable=true --- 26 + linux /casper/vmlinuz file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper only-ubiquity quiet splash oem-config/enable=true ---
なおこれらをやらなくても、起動時に下記をやるとOK
タイミングが約3秒と厳しく下手するとやり直しになる方法
nVidiaのGPU搭載PCにUbuntuを入れようとしてハマった - Qiita
起動時に黒画面で即e
を押した後 quiet splashをnomodesetに書き換えてF10をおせばできる
quiet splash
ってなに?ってのはこちら
boot - What do the nomodeset, quiet and splash kernel parameters mean? - Ask Ubuntu
Windowsをリカバリーモードで再起動してUSBから起動
詳細は割愛しますが、USBから起動してもいいし、いったんBIOSのデバイスのBoot順を変更してやってもいいかもしれません。
ただ、再起動のタイミングによってなのか、USBを選べない時がありますので、
BIOSのデバイスのBoot順をUSBを最初に持ってきましょう。
Try Ubuntu without installingを選ぶ
これを選ぶと難なくUbuntuの画面が表示されると思います。
これでダメな場合、何らかの対処が必要です。
データ消去を試みる
Ubuntuのファイラーを開いてOther Locations
を選択するとWindowsで使っていたドライブが/dev/nvme0n1p3
とか/dev/sda2
とかで見れると思います。
もしくはsudo fdisk -l
で見れるかと思います。
あとはTerminalから
$ shred -v -n 3 -z /dev/nvme0n1p3
とやればデータを消せると思いますが、ここはまだ実施してません。
Ubuntuのインストール毎回ハマってる気がする…。
Linux Mintを使ってみた
試しに昔使ったことのあるLinux Mintはどうだろうということで、何も考えずに下記からISOをダウンロードしてインストールする。
Ubuntu 16.04ベースのLinux Mint 18.1 Sarahを使用
ISOをダウンロードしたらWindowsの標準機能で右クリックして、「ディスクイメージの書込み」を選ぶ。
DVD-Rに書き込んだ。
そして試しにUEFIモードでセキュアブートのままDVDから起動すると…
何事もなくライブDVDが立ち上がった。
これでいいんじゃないかと思った…。
ちなみに途中で2回ほどCUIでログインプロンプトが表示されますが、無視してたら勝手に処理が進っぽいです。
なんか入れないとだめかなと思って1回だけlogin: root
って打ち込んでしまいましたが。
ちなみにnouveauとか途中ででてくるのでGPUに対して何かしようってのはあるんだとおもいます。
こんな感じでWindowsに寄せてます。
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これはMSIのBIOSの表記ではなくよくあるBIOSの表記です。↩